音声案内

作品名
「花園の歌」 

作者
「圓鍔勝三」
えんつばかつぞう

素材
「ブロンズ」
等身大群像

解説

 三人の女性が歌いかなでるこの作品は明るくのびやかで軽快なうちに叙情的ロマンが親しみと共感をもってうけとられる。
 既成なものにこだわらず自由で柔軟な発想でありながら、とくに見る人の心をうつのは、日本人の心が満ちているからであろう。
 1981年(昭和56年)76歳のとき、木彫で制作された作品であり、尾道の圓鍔記念館で観ることが出来る。また、市役所1階ロビーに「かたらい(木彫)」がある。
 

作者は、明治38年広島県御調郡河内村(尾道市御調町)に生まれる。本名「勝二」。
 1930(昭和5)年第11回帝展に『星陽』が初入選、1932(昭和7)年日本美術学校卒業、沢田政広に師事。昭和21、22、25年と日展で特選受賞、40年に文部大臣賞、そして翌年芸術院賞を受賞し日本芸術院会員、昭和57年に文化功労者となり、日本彫塑会理事長、日本芸術院会員、日展常務理事など歴任。昭和63(1988)年文化勲章受賞。1993年(平成5年)郷里に円鍔記念館が開館。平和記念公園を中心に、広島市内に多数の作品がある。
平成15年10月31日ご逝去。