音声案内

作品名
「やすらぎ」

作者
「千野茂」
ちのしげる

素材
「ブロンズ」
等身大座像

解説

 「やすらぎ」像の見るからにおだやかで気品もあり、あくまで静かなよそおいの中に、くめどもつきない美しさは何であろうか。少しも力まない自然さが内から静かに、しかも無限の力となって発散され、いつしかその情感のとりことなる。
 この像は、昭和56年の国展に石膏で出品され57年に熊谷に設置されることになりブロンズ製の上に金泊をはり、その上から黒うるしを塗り仕上げた。
 大正2年に新潟県に生れ、新海竹蔵に師事し日本美術院同人となった。その後国画会員となり、国際具象展、日本現代展などに出品し、高村光太郎賞、中原悌二郎賞等受賞。元東京芸術大名誉教授。1985年、勲四等旭日小綬章受章。
 市内には、他に2点の作品(耀:熊谷市立文化センター前、トルソー:熊谷市立図書館蔵)がある。
 平成14年4月12日ご逝去。