国の文化審議会は、木工・漆工の技術者である花輪滋實(はなわ・しげみ)氏(73歳、熊谷市中奈良在住
工房も所在)を、国の選定保存技術保持者に認定するよう、文部科学大臣に答申しました。
選定保存技術の名称は「表具用木製軸首製作」(ひょうぐようもくせいじくしゅせいさく)であり、この項目としては
日本初の国選定となります。埼玉県内では4人目の選定保存技術保持者となり、熊谷市では初めてとなる快挙となりました。
この朗報を祝し、熊谷市教育委員会では、報告会を開催します。
国選定保存技術認定報告会について
いつ:2021年7月28日(水曜日)午前10時~12時
ところ:熊谷市奈良公民館(熊谷市下奈良609-6)
定員:25名(入場無料)
内容:解説「表具用木製軸首政策の技術的意義」(熊谷市立江南文化財センター 山下祐樹)
対談「選定技術の保存継承に向けて」 花輪滋實氏×山下祐樹
問合せ:熊谷市立江南文化財センター(電話:048-536-5062)へ事前申込
※国選定保存技術とは
昭和50年の文化財保護法の改正によってこの制度が設けられ、文化財の保存のために欠くことのできない伝統的な技術または技能で
保存の措置を講ずる必要があるものを、文部科学大臣は選定保存技術として選定し、その保持者および保存団体を認定しています。
国は、選定保存技術の保護のために、自らの記録の作成や伝承者の養成等を行うとともに、保持者、保存団体が行う技術の錬磨、
伝承者養成等の事業が行われます。
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